増えてます!こどものアレルギー性鼻炎-舌下免疫療法について
最近の統計では、アトピー性皮膚炎や喘息の発症は減ってきているのに、アレルギー性鼻炎のお子さんは増加傾向、低年齢化しているとのことです。
アレルギー性鼻炎は、「季節性(スギ、ヒノキなどがアレルゲンになる、いわゆる花粉症)」と「通年性(ダニ、ホコリなどがアレルゲン)」に分かれますが、子どもの場合には大人と異なる点がいくつかあります。
★「季節性」よりも「通年性」の方が多い・・・春先や秋口だけ、というのではなく、年がら年中、鼻症状があるケースが多いのです。
★症状が特徴的・・・鼻水、鼻づまり、くしゃみが典型的な3症状ですが、子どもではよく鼻を触る、鼻をかゆがる、顔をしかめる、なんとなくボーッとした表情になる、鼻血がよく出る、、、など、ちょっと大人とは異なった症状が現れやすく、気づかれないままスルーされるケースがしばしばあります。
治療法は、抗アレルギー薬の飲み薬や点鼻などの対症療法が中心ですが、最近は、「舌下免疫療法」という治療法が広く行われるようになってきました。この治療法は、スギやダニのアレルギー成分を抽出したお薬を毎日飲む(正確には、舌下にしばらく置いて吸収させる)ことで、それぞれのアレルゲンに抵抗力をつける、という理論によるものです。実は以前より行われていたものですが、最近になって錠剤化された(以前は注射液しかなかった)、保険適応で可能になった、などの流れになり、より使いやすくなったという訳です。
★何才からできるの?・・・5才以上のお子さまから可能です。
★いつから始めればいいの?
・スギ・・・夏休み頃が理想、遅くても年内には(スギの飛散時期は、ダメです!)
・ダニ・・・いつでも可能です
・二つ同時には?・・・可能です。ただし、1ヶ月以上は空けて開始します。
当院では、「舌下免疫療法」の資格を持つ院長が診察、診断、お薬の処方をいたしますので、お気軽にご相談ください。